株式投資の企業選びにおいて大きく2つの行い方があります。1つが株価チャートをみて統計的に投資判断をするテクニカル分析と呼ばれるもの。もう一つは企業の業績を見て投資判断をしていくファンダメンタルズ分析というものがあります。そのファンダメンタルズ分析においてよく使われるのが「財務諸表」と呼ばれるものです。では投資初心者向きに財務諸表とはどういったものなのかを見ていきましょう。

 

財務諸表とは？

財務諸表とは、その企業の「健康診断」とよく言われます。現状の企業の状態がわかります。上場企業は決算期になると、開示情報をしなければいけません。

それは財務諸表と呼ばれるものです。これを読むことにより現在元気（業績がいい）のか体調が悪い（業績が下がっている）などを理解することができます。業績により投資判断が変わってきます。

財務諸表というのは、大きく分けて３つの決算書で財務諸表といっています。

その3つとは『貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書』です。よく本屋でも目にするキーワードでもあります。そしてそこの3つの財務諸表を合わせて、財務三表と呼ばれています。

ではそれぞれ見ていきましょう。

 

【貸借対照表】 （たいしゃくたいしょうひょう）

貸借対照表とは、企業の借金や資産、資本がわかるものです。「企業が投資家などから集めた事業資金をどのような形で保有しているのか」「どこからどのくらい金額を集めたのか」というのがわかります。他の呼び方でバランスシート（B/S）とも呼ばれています企業の全体の資産の詳細がわかるようなものです。

 

【損益計算書】 （そんえき けいさんしょ）

損益計算書というのは、企業活動の成績表（儲けたのかがわかる）みたいなもので、期間ごとの経営成績を表しています。売り上げとは実は5つに分かれています。“売上総利益”　“営業利益”　“経常利益”　“税引き前当期利益”　“当期利益”それぞれがこの損益計算書を見ればわかります。売り上げがすごく伸びていても実は赤字だったということなどがわかります。

 

【キャッシュフロー計算書】

キャッシュフロー計算書というのは、企業の「お金の流れ」がわかるものです。CF（キャッシュフロー）と呼ぶこともあります。CFは3つからなっており、「営業活動」「投資活動」「財務活動」の3つの部分があります。どのくらい会社のお金があってどのくらい投資をしているのか。または借り入れを返済しているのかなどがわかります。

 

とそれぞれ簡単ではありますが、見ていきました。財務諸表を読めるようになるとさらに株式投資が面白くなっていくと思います。まずは単語だけでも覚えていくといいと思います。