株式投資における行動心理-1

    

株式投資における行動心理-1

株式投資は「心理戦」ともいわれています。結局ほどんどが考えて投資をしているのでそれぞれ人間の心理が働いています。ということは株式投資における行動心理を最低限理解をしていれば、投資成績が変わってくるかもしれません。今回は株式投資の代表的な行動心理を2つほど見ていきましょう。

プロスペクト理論

行動心理学で「プロスペクト理論」という理論があります。人間はいざ利益を獲得する場面ではリスク回避を優先する傾向があります。

反対に損失してしまる場面では損失を可能な限り回避しようとします。それを損失回避性といいます。この行動を株式投資でも同じようになるようです。

利益が出ている状態になるとなるべく早く利益獲得しようと行動します。逆に損をしている状態のときは、きっと戻るまで待ってしまうという行動になりがちです。

通常、投資・資産運用は「損小利大」でなければいけません。ですがこのプロスペクト理論で考えると行動は、「損大利小」となってしまいます。要は損切りができない人が多いいようです。

この心理を知っていることでいざ投資をしている際に利益が出ている時や損をしている時にプロスペクト理論を思い出すことで良い判断ができるかもしれません。

ギャンブラー誤謬

投資をしているのは自分です。自分の主観的な考え方や投資経験により判断をしてしまう傾向があります。例えば、株式投資で日経平均株価が5営業日連続で下落した場合、そろそろ反発するかも?と考えてしまうことです。さすがに6回連続では下落しないでしょう…と思っていると痛い目を追うケースがあります。

過去の経験などか「そろそろ感」と思っての投資判断が個人投資家の中では多いいようです。強い主観性や経験値だけで判断するのではなく、トレンドの把握や需給関係などをよく見て投資判断をしていく癖をつけていくといいでしょう。

 

よく株式投資は「欲との戦い」とも言われます。あまりにも利益を追求しすぎると欲求があふれ出してしまします。いかに感情をコントロールするかということも投資・資産運用には必要でしょう。