株式市場の動向を表す指標は色々あります。先日、日本経済新聞社の「日経平均株価」と見ていきました。その日経平均と共によく経済ニュースで目にするのは「TOPIX(トピックス)」というものです。では今回はその「TOPIX(トピックス)」について見ていきます。

ＴＯＰＩＸ（トピックス）とは？

「ＴＯＰＩＸ(トピックス)」は、東証株価指数をアルファベット表記したものとなっています。

日経平均株価と共に日本株の現状がわかる指標です。「ＴＯＰＩＸ(トピックス)」は東証1部上場全銘柄の時価総額をすべて足し全銘柄で割って出した数字。となります。ちなみに時価総額は、その会社を購入（買収）する際の金額となります。時価総額の計算は「株価×発行済み株式数」で算出できます。

株価の上下で時価総額も変わります。毎日時価総額は変動しています。必然的に時価総額が高い企業がＴＯＰＩＸ(トピックス)への影響が大きくなります。

このＴＯＰＩＸ(トピックス)は1秒毎算出・公表しています。

 

日経平均株価との違い

日経平均株価とＴＯＰＩＸ(トピックス)は何が違うのでしょうか。

日経平均株価はあくまで株価の平均を基に計算されています。ＴＯＰＩＸ(トピックス)は株数なので銘柄（企業）の数を加味して計算されています。この違いがあります。

株価水準の推移を見る場合、日経平均株価が値がさ株の影響を受けやすいのに対し、東証株価指数では上場株式数の多い大型株の影響を受けやすいという特性があることを理解しておきましょう。

日経平均株価は、225銘柄と限定されています。限定されているので株式市場全体を表しているとは厳密にはいえません。海外の投資家の間では、そういった理由から日経平均株価よりもTOPIX(トピックス)を重視する傾向があるようです。

改めてまとめると日経平均株価・TOPIX(トピックス)は相場全体の流れを読み取る指標と考えておくといいでしょう。この2つの指標が上昇すれば相場の調子がいいですし、下落すれば調子が悪いと判断してもいいと思います。